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ご時世 その2 「保育園」
昭和25年、戦後まもなく生まれた私たち世代、特に私は滋賀県の五個荘町という田舎で生まれた。
そのおかげかもしれないが、農繁期にはいると一家で仕事をしなければならない為、育児もままならない。そういった田舎独特の文化なのかもしれないが、2歳児ぐらいから集落の中心にある寺の中にある保育園に預けられた。
国家の高度成長期を向かえ、共働きが増えた頃でもあった。現代とあまり変わらない状況かもしれない。
だから、農家であろうが、そうでなかろうが、この時期に生まれた子供は皆そういった保育園に預けられ、そしてその保育園の園長先生である寺の住職のお世話になった。保育園の庭は寺の境内。庭から見えるたいそうに荘厳された建物の中央に鎮座する神々しい仏さま、あの仏が何だったのか理解できるのにはその後、30年を要した。
しかし、その神々しさと、園長先生つまり、住職の価値観で、叱られ、褒められ、泣き笑いの時間の中で、2歳から4歳ごろまでだったのか・・・・その大切な時間の中で、今で言う、倫理道徳を学んだように思う。
誰の価値観でもない、住職の価値観による道徳だった。それは、仏教の倫理観と道徳だった。

かつての田舎には、仏教や神道、それに八百万の神々に対するいろいろな敬虔なる習慣があった。何も理由はない。
誰も何故そうするのか聞いたことはない。そこには、理由のない素朴な習慣と清浄な信仰があった。
意識をしなくてもそれがあった。
今から思うと・・・、そう、確かにそういったことだったように思う。


うだうだ | 08:42:33 | Trackback(0) | Comments(1)