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自灯明 法灯明


自灯明 法灯明 という信心の根本的な姿勢を示す重要な仏の教えがある。

「自らを灯明とし、自らをたよりとして他をたよりとせず、法を灯明とし、法をたよりとして他のものをたよりとせず生きなさい。」
「師(釈尊)亡き後、自分は、何にすがって何を頼りに生きていけば良いのですか?」仏陀80歳、最後の旅の途中、釈尊が自身の死を予言した時、当時20歳ぐらいだった侍者、阿難(あなん・アーナンダ)の問いに応えられた釈尊のお言葉である。

ブッダ最後の旅の様子が書かれているマハ-パリニッバーナ・スッタンタ(偉大で完全なる長い涅槃の経典=大般涅槃経)という経典に書かれているのだそうだ。日本では、これを、自灯明 法灯明 と訳される。

当時のインドで一番栄えていたマガダ国の首都、王舎城の霊鷲山(ラージギル)から、涅槃の地クシナガラまでの最後の旅の様子と、その旅の間に釈尊が説いた話が実にリアルで人間味溢れる道中物語となっているのだそうだ。

もちろん、私は言語で読めるわけがないので、中村元博士の訳された「ブッダ最後の旅(大パリニッパーナ経)」を読むしかない。
ので、「そのようだ」という言い回しになってしまうので、お許し願いたい。

今回の「インドお釈迦さまの足跡を辿る旅」は、この「最後の旅」を辿る旅でもあったわけだから、釈尊のその時代を想い描いて、釈尊の教えの集大成というか結論のようなものを感じ取りたいと思った。

インドの原始仏典に書かれたパーリ言語で発音する「ディーパ」は、「島」とか「州」という意味があり、南アジアでは、島と訳して理解されているそうだ。
つまり、パーリ語の直訳では、「自身を島とし、その島を頼って生きなさい。」とこうなる。
日本語で表現されるところの「灯明」なる語は、花園大学教授の佐々木閑氏曰く、良く似た発音の「ドゥビーパ」の意味らしいが、どちらも同じ意味で捉えることができるので、どちらでも良いと思う。
故中村元博士著の「ブッダ最後の旅」では「島」と訳されている。後に中村博士がテレビ出演された時には、日本人にはすんなり理解でき、心に入って来る「灯明」の訳で良いと思うと言っておられた。

今回の仏跡を辿る旅を終え、ビデオや記事でまとめる為に改めて仏陀の足跡を振り返る時、何でこんなにも清々しい気分になれるのか、雨の連休の一日(5月5日)を、一人、工房に来て、中村元著「ブッダ最後の旅(大パリニッパーナ・大般涅槃経)」に書かれている内容と照らし合わせながらもう一度自分なりに振りかえってみたいと思ったわけである・・・。

この時、釈尊は、「私や他者に頼ってはならない。自己とダルマ(理法)を拠りどころとせよ。」と、仏教において最も重要な教えを説いたとされているのだが、やはりこれは常時、釈尊の傍に居た阿難に言われた言葉ではなかったのだろうか・・・。
「自分しか頼るな、他者に頼ってはならぬ」という単純な解釈で良いのだろうか?もし、この言葉が、我々凡夫に対しての教えだとしたら、この部分が今ひとつ私には理解できない。

やはり、この単純解釈には誤解が伴うのではないだろうか・・・。「自分」とはどの時点での自分なのか・・・。

阿難は、仏陀の下で、数多くの理法を学び、精神修行を行っている求道者である。
あくまでも、その阿難に言われた言葉であることを忘れてはならない。と、私は思う。

「他の価値観や理屈に惑わされずに、私が説いた理法を頼りなさい。」をそのまま確信も無く鵜呑みにする人こそ、あやふやで危険な存在ではないだろうか・・・。

自称、仏教徒といえども、我々、凡夫に発しられた言葉ではないと思うのだが・・・・、仏教ではこの教えを根本思想として説いている。

修行僧の為の仏教(上座仏教)であった時代の弟子に対する説法であり、いわゆる一般的な理法、真理ではないと思うのは私だけではないはずだ。

釈尊の説いた真理は、異教徒にさえ理解できる真理なので、異教徒にいきなり自身を灯明とせよと説くには無理がある。
あくまでも、その自身とは、本気で仏教を学ぼうとする志をもった自分でないといけないのだ。

自灯明、法灯明とは、仏教を学ぼうと仏に対して心を開いた人に限定した「迷うな」という釈尊の意思を示した「自灯明」と、ゆるぎない真理、理法を頼りに生きなさいという「法灯明」のことだと思う。

と、いうことで、ビデオの編集もぐだぐだ考えるきっかけになったので、けっこう有意義な時間だったことになる。

明日の夜、センチュリーホテルで、私の撮影・編集した旅の記録ビデオを参加者全員で観ようということになっている。
旅から帰って、約一ヶ月間、仕事もそこそこに仏跡旅行のビデオの編集をしていた。
Windows7に付属しているムービーメーカや、XP時代のフォトストーリー3をWin7に強引にコピーし、その無料の編集ソフトを駆使して経費0円で作った。

仏教クラブのホームページには、この記録のビデオが約3時間分ほど会員限定公開でアップしてある。クラブ会員なら会員専用ページで観ることができるようにしてある。

私のホームページでは、「Visit the footprint of Buddha」と題して、1時間に編集してアップしてある。

上の動画がそれである。ブッダに興味をもたれた方は、ぜひ、時間をとってブッダ最後の旅をイメージしながらブッダの足跡をじっくり感じていただきたい。せっかく作ったのだから・・・。



| 09:15:03 | Trackback(0) | Comments(0)