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現代仏画制作事情
完成度の低い現代仏画
 仏画と一口に言っても一般には、大きく分けて芸術作品としての仏画と、仏具としての仏画が存在し、また、認識されているようである。

 私は依頼により仏画を描くことを生業としているので、どちらかというと後者の仏具としての仏画を制作していることになるのだが、私の場合は、どうしても仏画を "絵゛として観てしまう。
 私が、この世界に入ったのは、若い頃、イタリア・ルネッサンス期の宗教画家であるところのダビンチやボッテチェリ・ラファエロといった大家の描く崇高な色彩と形に憧れた。
いわゆる総合的な"美゛というものに共鳴し、回り道の末、仏画という表現方法はぜんぜん違うのだが、制作意図と目的とを同じくした"絵゛に巡り会ったわけだ。
当然前者はキリスト教を、後者の仏画は佛教を伝え説くための絵であるから宗教を超えたところで共通しているのだ。
少なくとも私が宗教画に関わった中ではそう思っている。
両者とも最高の芸術作品だと――。

 昨今は、写経と並び写仏も盛んのようである。その延長として「仏画の描き方」なる冊子が多く出版されている。
今は、何でもマニュアルがなければ何も始まらないといったことかもしれないが、そのことがいっそう仏画を信仰の対象と位置付け、本当の意味での芸術性から遠ざけているのかもしれない。
 明治時代の日本画の大家が、仏画を頼まれて描こうとしている弟子に絵描きの姿勢として大いに嗜めた事を何かで読んだことがある。それは、おおよそこうだった。
「佛のお姿を描けば観る人は必ず手を合わせてくれる。絵描きはともすれば自分の技量に対して手を合わせてもらっていると勘違いをする。絵の修行をするものは、安易に佛を描いてはならぬ。」ということだ。
佛の描かれた絵は、作品としての評価がつけられないのだ。
 私は、仏画の制作者として、描いたものが佛というだけで、ありがたいありがたいと感謝され喜んで頂ける。そんな仕事をさせてもらっている。描いた内容が他のものなら、こうはいかないとも認識している。
自分が絵描きとして意識した時は、生ぬるい湯に肩まで浸かって仕事をしていることに恥ずかしささえ覚えることもある。
 話しが逸れたが、このことから、裏返せば、逆にマニュアルさえ覚えれば誰にでも仏画が描けるということにもなるわけで、昨今の仏画が、完成度の低いものとなっている要因にもなっている。
つまり、芸術家としての絵仏師や仏画家に厳しい批判のできる大家と呼ばれる人物や指導者が居ないのだ。
 この状態は、現代の仏画制作者にとって、きわめて不幸なことで、第三者の厳しい批評を受けにくい状況を作り出している。
信仰心だけでは、造形内容は良くならないのだ。
それプラスたゆまない技術の練磨があってはじめて良い仏画が生まれるのだ。
 自分の為に描く仏画なら、それはそれでも良い。
しかし、寺院に後世まで残るであろう仏具としての仏画を描く絵描きは、しっかりと自分の技量を磨き、また勉強し、少しでも完成度の高い仏画を目指すという自覚が求められる。 -ふじのしょうかん-

これは、今から14年前の2000年に中外日報に書いたコラムの内容だ。
今も、昔も何も変わっていない。
相変わらずだ。
今や、芸術でも工芸でもない「仏画」という特別な美術の世界となって認知され定着してしまったようである。
自分で仏画を意識し制作する人は、ぜひ、仏道を通じて精進して欲しいと、心から願う今日この頃である。


動画 | 13:44:19 | Trackback(0) | Comments(0)
またや! 尿管結石・・・
二年前の今頃、このブログで探してみると2012年7月4日となっている。
あの時と同じように、今朝、腹の左側の痛みで目が覚めた。
と、いうものの、5時過ぎなので、いつも目が覚める頃なので、痛みで目が覚めたというほどのことではなかったのかなと思う。
でも、鈍痛がある・・・。

二年前は、ただの腹痛なので、そのうちおさまるだろうと、そのまま車を運転して工房まで行った。
ブログを読み返すと、痛みはどんどん増して行き、昼過ぎには冷や汗をかきながら弟子の運転で、腹を抱えながら病院に行く事になるわけだが、今回もそうならないうちに、病院行きを覚悟した。

念の為、コップ一杯の水を飲み、リビングのソファに寝そべり、腹のその辺りを指でマッサージしてみる。
指を特定の場所に突き立てると、結構気持ちが良い場所があるので、何度か繰り返した。

するとどうでしょう・・・。 痛みが引いていきます。

痛みが引いたので、軽く朝食をとり、尿意をもよおしトイレに行く、もしかしてと、便器のすみの方をめがけてゆっくり放尿すると、案の定、尿は赤みがかった濃い黄色、そのうち、赤い粒が便器に落ちた。

これや! 

紙を取り、一見血糊にみえるそれを拭い取ると、それはやっぱり堅かった。 
イガイガのある直径0.8mmぐらいの血に染まっているのだろうか赤い石だった。

結石だ。 尿管結石。 腎臓生まれのその石は、膀胱にいたる管を傷つけながら膀胱経由で外に出ようとしていたのだろう。

こんな小さな石でも形状が悪いと管を傷つけるのだろう。
こんな小さな石が通過するたったこれだけで腹から腰にかけて全体が痛く感じられる。
時には冷や汗が出るくらい痛むのだ。

2年前は、原因が分からないので不安のまま胃腸科にかかった。
ダイナミックCT検査(造影剤)等を受け、原因が結石と分かって、泌尿器科に移るまで時間がかかった。
午後の総合病院には外来患者もほとんど居なくてガランとひっそりしていたのを思い出す。

これで、病院行きから開放された。

また、痛みで冷や汗をかきながら病院で何種類かの検査と注射。覚悟をしたのだが・・・、

よかった・・・。

無事、いつもの朝を迎えることが出来ることに感謝!!


うだうだ | 09:42:54 | Trackback(0) | Comments(0)

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