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鳳凰堂の修理が終わったので行って来ました
鳳凰堂

昨日、宇治の箔押し師のところへ、裏箔をお願いしておいた作品を取りに行きました。

その帰りに、鳳凰堂の修理が終わった平等院に寄りました。
鳳凰堂の外観が、平安後期の元の色に戻ったということで、楽しみにしていました。

ところが、修復後のその外観の印象は、なんだか地味な色で、朱色というよりは茶色でした・・・。

これは、当時の色ということのようですが、瓦に付着していた色素から、丹土と判断されたようです。
現在では、何でも当時の色を顕微鏡で分析して、その分析結果を修復に反映させるようです。

これを修復倫理というそうで、修復される方々はこの倫理観を大切に作業をされているようです。関係者がそうお決めになったようです。

このことは、当時の経済的理由で叶わなかったとはいえ、平安時代の人々は、鮮やかな赤い色を発色する希少で高価な「朱」を建物塗装に用いることに強い憧れを持っていたようで、大和絵で表現される絵巻物や仏画・当麻曼荼羅等に登場する楼閣等はすべて鮮やかな朱色で表現されているのですから、本当は朱で塗りたかったことが容易に想像できます。

「平安時代後期頃の平等院鳳凰堂の場合、確かに中堂の四面扉には朱が塗られていましたが、翼楼の部材などの多くは量産に向く「丹土ベンガラ」だったようです。
今回調査した赤い色は、残念ながら鮮やかさでは朱には及びませんが、当時のベンガラの中では最も赤い色が良好な「赤土ベンガラ」と「パイプ状ベンガラ」でした。
ここからは、権威の象徴でもある平安宮の建物の色にこだわった人々の理想と現実の姿を垣間みることができます」と北野信彦氏が、http://www.kyoto-arc.or.jp/news/leaflet/222.pdfに書いています。

ということで、当時の経済的事情なのか希少で高価な「朱」を塗れなかったわけですから、今回の修復において、是非とも当時の人々が憧れた「朱色」に塗り替えて欲しかったと思うのです。
私は、当時の建築に携わった人々の想いを実現させるのも一つの心の修復事業だと思うのですが・・・。
浄土教のいうお浄土の楼閣は、仏の坐す楼閣なわけですから、「清らかな心の光景を再現する。」それで良いのではないでしょうか・・・。
時を越えて、平安の人々の成し得なかった当時の現実を、現代の今実現させる・・・。
これもりっぱな修復だと思うのです。


うだうだ | 12:20:47 | Trackback(0) | Comments(0)
京の人 今日の人 東寺「両界曼荼羅図」の模写を手がけた仏絵師 藤野正観さん
今朝、工房に来る途中にコンビニに寄りました。
べつに昼の弁当を買いに寄ったわけではありません。

私のことが紹介される記事が載るということで、その記事を見たく毎日新聞を買いに寄ったのです。

寄った一つ目の自宅近くのコンビニでは、最初に一部を手に取り、その記事が掲載されているかどうかを確かめました。
結構大きく載っていました。
その新聞の代金140円を支払い車に乗り込んで、記事をゆっくり読みました。

自分の記事であることはおいといて、良い記事だと思いました。

1部では・・・と思い直し、工房が近づいた上桂のコンビニにも立ち寄り、2部を追加購入しました。

8月29日から31日までの3日間という短い期間でしたが、『両界曼荼羅彩色完成披露展』を、自前のギャラリー「京都・仏画館」で開催しました。
たったの三日間ということで、全国の仏画ファンには、ぜひ観て頂きたかったこともあり、一人でも多くの方にこのことを知っていただくということで私のサイトで広報しました。でも、私のサイトからの広報では限りがあります。

各新聞社にこの披露展の広報をお願いすることにしてみました。
毎日新聞、読売新聞、京都新聞、中外日報社、文化時報社等が取材に来てくれ、このことを記事にしてくれました。

おかげで、3日間で200人以上の、濃厚な仏画ファンにご覧いただくことができました。

この取材の時に、毎日新聞の記者が、日を改めて、私自身を紹介した記事を書きたいので・・・と言って私にポーズをさせ写真を撮って行ったのが、今日のこの朝刊に載った写真と記事なのです。

京都版だけだと思いますが、記事は、『京の人 今日の人』というシリーズものらしく『 東寺「両界曼荼羅図」の模写を手がけた仏絵師 藤野正観さん』ということで、この記事、短い文章で、私の仏画人生のほとんどを紹介してくれています・・・。さすがにプロです。

自分で自分のことを書けと言われてもこうはまとめられません・・・。

記事をまとめてくれたのは、まだ若い花澤記者。文化財のことを書きたくて記者になったと言っていました。

また、近い将来、文化財の担当記者になって、興味深い良い記事を読ませてください。

短時間で私自身を自己紹介する時には、この花澤記者の書いた記事を使わせてもらいます。

ありがとうございました。




うだうだ | 12:06:33 | Trackback(0) | Comments(0)
京都・仏画館のただ今の陳列作品


京都・仏画館
は、8月末の「西院曼荼羅復元図」の完成披露展に続き、元禄本の両界曼荼羅(仏画工房 楽詩舎蔵)の写本をメインに展示替えをしました。

今回の完成披露展では、あらためて、曼荼羅のファンが多いことを再認識したわけですが、実は、当工房には、1997年に彩色が完成した、東寺に伝わる元禄時代に描かれた元禄本の縮小図があったのです。
縮小図といっても、先日、展示した「西院本」と同じぐらいのサイズです。

2年を費やして描き上げたまでは良いのですが、依頼してきた、ある出版社が内部崩壊の末、解散。責任者の社長さんも担当者も行方不明・・・。どこの寺の依頼であったかも分からず、結局、無収入のまま2年が過ぎたことになります・・・。

ということで、当工房に残ったのが、幸か不幸か、この曼荼羅です。

でも、この曼荼羅、過去に何度か自治体や新聞社で催していただいた「藤野正観の仕事展」では、メインの作品として会場を盛り上げてくれました。

なかなか、貧乏工房がこんな大作を手元に置くことはあり得ません。

また、ご寺院では、内陣に掲げられ、間近では観ること、拝むことができません。

ぜひ、ここ、仏画館に来て、仏画に癒されて下さい。 入館は、無料です。

京都・仏画館




仏画 | 10:53:32 | Trackback(0) | Comments(0)
曼荼羅とオーブ?
曼荼羅完成披露展

2014年8月29日から31日まで、2年間に渡って描いてきた「両界曼荼羅」の彩色完成披露展を、施主のご厚意で開催した。
たった3日間だけだったが、200名以上の仏画ファンにゆっくりご覧いただくことが出来た。

東寺に伝わる彩色曼荼羅では世界最古といわれる「西院曼荼羅(伝真言院曼荼羅)」を写した。施主のご希望だ。
どこの国で描かれたのか、どんな描き手なのか、その描法も、いわれも、何も特定できていないミステリアスな曼荼羅なのだ。
他に例を見ない、その隈取技法や面相などから、請来本とも言われる。インドらしい趣から、インドの仏画が中国に渡って、日本に入って、日本の大和絵師が、縮小して写した・・・など説がいろいろあって、楽しい。

その曼荼羅の写本が完成したので、仏画に関心のある方に観てもらおうと、各紙(京都新聞・読売新聞・毎日新聞・中外日報等)に広報をお願いした。
29日の朝には、ひっきりなしに電話が鳴り、新聞の威力を思い知った。
3日間だけというので、小さなギャラリーは、ほとんど誰も居ない状態はなかったように思う。それでも200名超えだそうで、人数的にはたいしたことはないのだが、来られた方々は皆さん、仏画や曼荼羅に関心のある方たちばかりで、案内係りの弟子たちも質問にタジタジだった。

今回の披露展は、まだ納まる前の曼荼羅、何かあってはいけないと防犯カメラを設置して、監視していた。
実は、曼荼羅制作は2年間工房の場所が塞がるので、このギャラリーの床にベニヤ板を敷き詰め、ここで描いていた。つまり、ギャラリーは2年間閉鎖状態だった。

曼荼羅を描き終え、大きな布を掛けてその日の作業を終えるわけだが、そろそろ完成するといったその頃赤外線カメラを設置した。披露展の3日ほど前だ。

モニターでチェックをしていると、曼荼羅の上を不思議なものが飛んでいる。 赤外線に映し出されたそれは、まさしくあの白い半透明の球体、オーブだ。

下のビデオに映りこんでいるそれよりも10倍くらい大きなサイズだが、設置した当初は、ビデオボタンがあるのを知らなかったので動画はない。
インドのエローラ等で撮影した写真に写りこんでいたあれだ。静止画なので、埃か何かが、たまたまフラッシュに映りこんで映ったのかもしれないと、100%信じてはいなかったこともあり、今回の動くそれを見た時は、感動ものだった。

怖いとか気持ち悪いとかそんなおぞましい気持ちというより、何か清らかな何かを見たといった感じなのだ。心が洗われるようなそんな気分にさえなる。不思議な体験だった。

そんなことで、下の動画は、「曼荼羅とオーブ?」というタイトルでお客様の居ない時の様子を編集してみた。
実は、入館者の多い時も、けっこう映っているのだが、なぜか手を合わせて曼荼羅に向かう人の周囲に多いように思えたのだから、不思議体験として、書かざるを得なかったわけである。



仏画 | 17:31:50 | Trackback(0) | Comments(0)

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