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藤野正観のちょっと書いてみます(2017年6月号原稿より) 
2017-6月号用-善峯寺仏画教室のある日の光景
善峯寺仏画教室のある日の光景


仏画教室

 現在、私の自宅のある京都市西京区大原野にある善峯寺と正法寺で仏画教室を開催しています。
もう十六年になります・・・。
 私が五十歳になる頃からですから、仏画を生業にして十五年ほど経った頃、この二つのお寺のご住職に頼まれてやり出したのです。
 第一土曜と第三土曜が善峯寺。
第二土曜と第四土曜が正法寺というサイクルで、この十六年間は、一月~三月の山寺が故の道路凍結による休講時期を除くと、毎週土曜日の午後一時から三時まではこの仏画教室の講師をしています。
 月に五回土曜日のある月の五回目の土曜日だけはお休みとなりますが、五回目の土曜日のある月は、年に四回あるかないかです。そんなことで、行き帰りの時間を含めますと四月から十二月までの全土曜日の十二時から十六時頃までの四時間は、どちらかのお寺で、生徒さんに教えていることになります。
 この十六年間でお休みを頂いたのは、インド仏跡旅行と米国に住む長女家族に会いに行った時と父の葬式ぐらい。何かの急用で代理講師として弟子が代わりに行ってくれたことが一度あったかどうかで、ほとんど欠かさず講師を勤めています。
 律儀な人は何をするにしても律儀なもので、私に与えられた土曜日の午後からの四時間は、「仏画教室の生徒さんのもの」と、何時の頃からか決めている自分が居ます。
 ですので、世間では土曜日は休日だそうですが、私が仏画教室の講師をしていることもあり、私の工房では、週の内、日曜日だけ休んで土曜日は仕事ということになっています。

 この十六年間で、私の仏画教室の生徒として出入りした人の数は、のべ六十人ぐらいですが、当初から通い続けている方が二名居ます。
 全員が仕事を持ちながらの挑戦ですが、そのうちのお一人である男性は、教室に通われる間に、定年退職を迎え、その後しばらくして胃癌が見つかりましたが見事克服され、その後も何度か病と戦いながらも実に明るく前向きに続けておられます。また、美術系大学を卒業してまもなく始められた若い女性が、三十歳を過ぎ先日結婚をされましたが、当たり前のように、まだ続けておられますし、関東や中部などの遠方から何年も通われている方も居ます。
 また、仕事の関係で五年ほどお休みされておられた女性が、どうしてもまた私に習いたい。私の描く仏画が描きたいと言ってまた再開されるなど、こういったやる気の濃い生徒さんからエネルギーを頂くことも少なくないのです。
 しかし、仏画教室は、あくまでもカルチャー教室的なものです。やはり生徒さんはお客様的なところもあり、「受講料を支払って習ってる」といった、そんなスタンスで通われる方も少なくはありません。
 ご自分の未完の仏画を私に修正補彩させて完成させ、額装や表装をされ満足される方も少なくはありません。
 そういった生徒さんに接する時、気持ちの奥では、自分は何をやっているのだろう・・・もうそろそろ辞めたいなぁ・・・。と思う時もあるのですが、先に書いたような生徒さんの純粋なやる気魂に触発されますと、なかなか辞められないものなのです


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冊子原稿より | 14:00:21 | Trackback(0) | Comments(0)